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この記事を書いているのは・・・
この記事を書いているのは、大手カード会社で総合職として働いていた人間です。
業務で得た金融リテラシーを元に、役立つスキルや情報を発信しています。
保有している資格はFP3級、貸金業務取扱主任者、クレジッター、ITパスポート、個人情報取扱主任者などです。
仮想通貨は2017年の最初の世界的バブルの際に参入し、積立投資をしています。
そんな仮想通貨投資歴4年の筆者が、ブロックチェーンの仕組みについて解説していきます!
この記事を読んで分かること:ブロックチェーンの簡単な仕組みについて
筆者のプロフィール
- 早稲田卒
- 元UFJ勤務
- ファイナンシャルプランナー
- 貸金業務取扱主任者
- ビットコイン歴4年
ビットコインとは?
ビットコインは仮想通貨(暗号資産)の一種です。
流通している量も多く、仮想通貨と聞けばビットコインという人も多いのではないでしょうか。
ブロックチェーン技術と呼ばれる新しい記録方式を採用していることが特徴です。
訳わかんねーという人も多いと思いますが、この後簡単に噛み砕いて説明していきます!
円やドルといった通貨と同じ機能を持ちますが、日本銀行のような発行母体はありません。
誰からも管理されない、次世代の通貨として全世界で注目されています。
また投資対象としては、値動きが激しいことで有名です。
一晩で数十%値上がりしたり、反対に大暴落したりします。
中長期的には需要が増え、まだまだ値上がりすると考えられていますが、短期的な値動きには注意しましょう。
機関投資家の参入が相次いでいる
2021年にビットコインが最注目されている理由として、機関投資家の参入が挙げられます。
機関投資家とは、個人投資家から集めた巨額の資金を運用する法人のことです。
具体的には、以下のような団体を指します。
- 生命保険会社
- 損害保険会社
- 年金基金
- 投資信託会社
- 投資顧問会社
お金を扱っている大企業のイメージですね。
2017年にはビットコインの最初の世界的バブルが起こりましたが、個人投資家が中心でした。
それから3年以上が経過し、投資を専門とするプロ達にも、ビットコインの価値が認められつつあるのです。
投資が専門でない、普通の大手企業であっても、ビットコインに投資する例が登場しています。
例えばアメリカの大手自動車メーカー、テスラがビットコインへ投資したことを発表。
15億ドル(日本円で1580億円相当)を投じたと報道されました。
アメリカではビットコインETFも承認されました。
参考記事
【また最高値更新w】ビットコインETFがニューヨーク証券取引所に上場!→どういうニュースなのか解説します
ビットコインを始めるは取引所への登録が必要
前提知識をもう少し解説します。
ビットコインの売買をするには、取引所と呼ばれる、仮想通貨専門の取引業社に登録する必要があります。
取引所ではビットコインや、その他の仮想通貨(アルトコインと言う)を買ったり売ったりできます。
国内の大手取引所はコインチェックやビットフライヤーです。
金融庁にも登録されている、正式な仮想通貨取引所です。
なお海外の取引所を使いたいとなった場合も、日本の取引所で円→ビットコインに交換し、海外取引所へ送金するのが基本。
仮想通貨を始めたいとなったら、まず日本の大手取引所へ登録しましょう。
関連記事
【仮想通貨初心者向け】コインチェックに登録してビットコインを買うまでを完全解説します
ブロックチェーンとは・・・?
では本題に移ります。
ブロックチェーンとは、取引を記録するIT技術のことです。
決済や契約といった取引では、やりとりの記録が必要になります。
そもそもこの記事を読むことができたり、LINEやSNSでやりとりできるのも、全て電子データの記録のおかげです。
取引を記録するデータベースを「台帳」などと表現します。
ブロックチェーンは「分散型台帳技術」と表現することもあり、その名の通り「台帳」を分散して記録していくことに特徴があります。
※以下の説明は難しいので理解する必要はないですが、念のため日本ブロックチェーン協会の定義も引用しておきます。
- 「ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。」
- 「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。」
そもそも普通の「台帳」とは?
ブロックチェーンを理解するには、そもそも通常の「台帳」を理解する必要があります。
通常の「台帳」が分かれば、「分散台帳技術」と呼ばれるブロックチェーンについても分かります。
- これまでの台帳
- 新しい台帳(=ブロックチェーン技術)
金融取引を例にあげます。
台帳と呼ばれる金融取引の記録は、ある特定の場所で管理されています。
銀行であれば、銀行のデータベースがあり、取引を記録しています。
銀行が金融取引の「台帳」を管理し、ハッキング などを受けないよう厳重に管理しているのです。
銀行本社に、デカいコンピューターがずらっと並んでいるイメージでしょうか。
これに対し「新しい台帳技術」=「ブロックチェーン技術」では、中央の管理者がいません。
台帳は誰にでも見れるように公開されています。
え、データを公開してしまって大丈夫なの?という感じですが、ここがブロックチェーンの逆転の発想です。
特定の場所に隠して厳重に守るのではなく、公開してみんなで監視しよう、という訳です。
ブロックチェーンが安全な理由
ブロックチェーン技術は、取引を公開して、参加者全員で見守ろうという逆転の発想で生まれています。
これまでの記録方法であれば、中央のサーバー、例えば銀行のシステムがハッキングされると不正に取引記録を塗り替えてしまうことができました。
ブロックチェーンでは、全世界で監視している参加者の同意が必要なので、不正に記録を変えることができません。
取引の記録は「ブロック」に記録され、「チェーン」で繋がれていきます。
(実際にはプログラムなので目に見えませんが、「ブロック」や「チェーン」に喩えているのです)
これまでの取引も全て「ブロック」と「チェーン」で引き継がれていくので、改ざんすることは不可能です。
全世界のコンピューターで取引を計算、記録し、改ざんできない形で記録が残っていくので、ブロックチェーンの取引は超安全・安心なのです。
ブロックチェーンの種類は3つ
もう少し細かく見ていきます。
ブロックチェーンには、
- パブリック型
- プライベート型
- コンソーシアム型
の3つのタイプがあります。
まず「パブリック型」は、ビットコインやイーサリアムなど、ほとんどの仮想通貨で採用されている方式です。
(※ビットコインやイーサリアムは仮想通貨の一種です)
取引は世界中に公開されるため、ネットワークに誰でも参加でき、透明性が高いです。
取引の管理主体は世界中に分散して、多数存在しています。
次に「プライベート型」とは、秘密情報を扱う金融機関などで採用される方式です。
取引は非公開で、特定の管理者がデータの編集や削除をする権限を持ち、参加は承認制です。
ブロックチェーンの特徴は「みんなで監視」でしたが、その「みんな」を銀行関係者だけに設定しよう、というイメージです。
招待されれば入れる、LINEグループのようなイメージでしょうか。
世界中にオープンではなく、参加者が限定的なため、取引が高速に行われるという強みがあります。
日本の大手銀行も、プライベート型ブロックチェーンを用いて、高速決済システムなどを開発しようとしています。
最後に「コンソーシアム型」とは、リップルなどに採用されている方式です。
(※リップルとは仮想通貨の一種です)
パブリック型とプライベート型の中間といった感じで、取引が全世界に公開されないものの、取引の主体は複数存在します。
両者の良い点を取り入れた、ハイブリットなブロックチェーン方式と言えます。
ブロックチェーンは取引しながら勉強しよう!(まとめ)
仮想通貨の基礎となっている、ブロックチェーン技術について解説しました。
ITの分野のため、しっかり理解しようと思ったらプログラミングの知識が必要になります。
仮想通貨を買ったり売ったりするだけなら、知識は少しで十分です。
実際にはアプリを操作するだけで、簡単に売買・送金ができるからです。
ただブロックチェーンについて学んでおくと、ついていけるニュースが増えます。
ビットコインの値動きにも関わることがあるので、なるべく勉強するに越したことはありません。
なお仮想通貨やブロックチェーンについて学ぶ際は、実際に取引を始めてみるのがいいでしょう。
自分ごとに感じられ、積極的に考えるようになるからです。
初心者の方は最大手のコインチェックが一押しです。
詳しくは下の記事にもまとめているので、参考にしてみてください!
(分からないことなどあれば、Twitterで質問してください)
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では今回は以上になります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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